白い花なら何でもいい、ということはありません。品種によって、香り、持ち、見た目の密度、価格が全部違います。葬儀で使う前に、少しだけ知っておくと選択肢が広がります。

白菊:定番の理由と限界 ¶
白菊が葬儀の定番である理由は、安定した供給量と低コストです。年間を通じて入手しやすく、大量発注に向いています。ただし、香りがあります(品種によって強弱あり)。また、見た目の密度が高いため、アレンジメントに使うと「重さ」が出ます。シンプルな祭壇には合いますが、軽やかさを出したい場合は他の花材との組み合わせが必要です。
リシアンサス(トルコキキョウ):汎用性が高い ¶
リシアンサスは、葬儀用の白い花の中で最も汎用性が高いと考えています。香りがほぼなく、花持ちが良く(切り花で10〜14日)、花びらの重なりが美しい。価格は白菊より高めですが、少ない本数でも密度が出ます。長野・川上村産のものは、平地産より色の白さが際立ちます。
スプレーバラ:差し色にも白にも ¶
スプレーバラは一本の茎に複数の花がつくため、ボリュームが出やすいです。白品種は香りが控えめなものが多く、葬儀にも使いやすい。ただし、品種によって香りの強さが大きく異なります。使用前に必ず確認が必要です。今秋から試験導入予定の「シロナミ」は、無香料に近く、花持ちが通常品種より2日長い見込みです。
デルフィニウム:夏の葬儀に ¶
デルフィニウムは縦に伸びる花で、祭壇花に高さを出したい場合に有効です。白品種は清潔感があり、夏の葬儀に特に合います。花粉が少なく、香りもほぼありません。ただし、花持ちがリシアンサスより短め(7〜10日)なため、式の直前に入荷するスケジュール管理が必要です。
花材の選択は、会場の広さ、照明、季節、予算によって変わります。迷ったら、まずご相談ください。一緒に考えます。